心の鍵はここにある
『詳しく話すにも外に居るんでしょ?
ゆっくり話をしたいから、近いうちに一度こっちに帰りなさい』
「……わかった」
通話を終わらせて席に戻ると、3人とも私を見ていた。
「電話、もういいの?」
先輩が私に尋ねた。私は頷くしかない。
「実家の母からでした」
私はスマホをバッグの中に仕舞おうとすると、その手を掴まれた。
「何スマホ片付けようとしてるの?」
掴まれた手が痛い。先輩の顔を見ると、かなりの目力で怖いくらいだ。
目力の強いイケメンに見つめられるだけでもドキドキものだ。
「え、だって通話も終わったし……」
「連絡先、交換してないから貸して」
私が最後まで話をする前に、被せ気味に先輩が口にする言葉がキャパオーバーで理解出来ない。
「どうして……」
「彼氏が彼女の連絡先知らないなんて駄目だろ? ほら、画面のロック解除して?」
またまた私が最後まで話をする前に、言葉を被せて来る。
この人、かなり強引だ。
「私は、先輩を彼氏と認めてませんが」
「認めてなくても、里美は俺の彼女なの。
てか、その先輩止めろって言ったよな? ほら、直哉って呼んでみ?」
私の言葉に被せる様に口を開く先輩の瞳が、僅かに揺れている様に見えた。
強引で俺様気味な先輩。昔からこんなだったかな……。
連絡先を教えない限り、この手は離されそうにもない様なので、ラインのQRを読み込み、連絡先を交換した。
私的には、ラインだけで済ませようと思っていた。いざとなれば、ブロックして終了出来るから。
でも、敵は上手だった。
「ほら、電話番号とメアド、ラインで今送って」
「い、今ですか?」
「うん。だって酔ってたからって、ラインブロックされちゃ溜まったもんじゃないだろ。
それに、電話番号も登録しておいたら、仮にラインでアカウント消えても検索出来るし」
そこまで言われると、拒否する理由が浮かばない。
何だか上手く言いくるめられている感も否めない。
何だか悔しいけれど、言われるがままにラインで私の携帯とメアドを送信した。
それを見た先輩は、自分のスマホに登録し、私のラインに先輩の電話番号とメアドを送信して来た。
「里美、スマホ貸せ」
ゆっくり話をしたいから、近いうちに一度こっちに帰りなさい』
「……わかった」
通話を終わらせて席に戻ると、3人とも私を見ていた。
「電話、もういいの?」
先輩が私に尋ねた。私は頷くしかない。
「実家の母からでした」
私はスマホをバッグの中に仕舞おうとすると、その手を掴まれた。
「何スマホ片付けようとしてるの?」
掴まれた手が痛い。先輩の顔を見ると、かなりの目力で怖いくらいだ。
目力の強いイケメンに見つめられるだけでもドキドキものだ。
「え、だって通話も終わったし……」
「連絡先、交換してないから貸して」
私が最後まで話をする前に、被せ気味に先輩が口にする言葉がキャパオーバーで理解出来ない。
「どうして……」
「彼氏が彼女の連絡先知らないなんて駄目だろ? ほら、画面のロック解除して?」
またまた私が最後まで話をする前に、言葉を被せて来る。
この人、かなり強引だ。
「私は、先輩を彼氏と認めてませんが」
「認めてなくても、里美は俺の彼女なの。
てか、その先輩止めろって言ったよな? ほら、直哉って呼んでみ?」
私の言葉に被せる様に口を開く先輩の瞳が、僅かに揺れている様に見えた。
強引で俺様気味な先輩。昔からこんなだったかな……。
連絡先を教えない限り、この手は離されそうにもない様なので、ラインのQRを読み込み、連絡先を交換した。
私的には、ラインだけで済ませようと思っていた。いざとなれば、ブロックして終了出来るから。
でも、敵は上手だった。
「ほら、電話番号とメアド、ラインで今送って」
「い、今ですか?」
「うん。だって酔ってたからって、ラインブロックされちゃ溜まったもんじゃないだろ。
それに、電話番号も登録しておいたら、仮にラインでアカウント消えても検索出来るし」
そこまで言われると、拒否する理由が浮かばない。
何だか上手く言いくるめられている感も否めない。
何だか悔しいけれど、言われるがままにラインで私の携帯とメアドを送信した。
それを見た先輩は、自分のスマホに登録し、私のラインに先輩の電話番号とメアドを送信して来た。
「里美、スマホ貸せ」