言わなくていいから
そう思って理玖とももちゃんを見る。


理玖が慣れていて手を引いてる。


ももちゃんは戸惑いながら手を引かれている。


なにか不満があってもももちゃんはしばらくは理玖に何も言えないだろう。


でもそれが分かってるからこそきっと理玖はももちゃんに無理をさせないように、


そんでもって自分も無理をしないようにするだろう。


理玖は割と器用だから大丈夫だろう。


逆に今の俺と玲奈が付き合ったら…


お互いはお互いになんでも言ってくれると信じてるが故に綻びが出やすいだろう。


…過去に付き合ってきた女たちは基本的にそうだった。


いい思い出ではあるが苦い思い出でもある。
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