言わなくていいから
2

それからも玲奈とは定期的に事を済ませるだけに会っていた。


理玖から会う度に惚気を聞かされる以外は平和な日々を送っていた。


急にインターホンが鳴り響いた。


今日は何も届かないはずなんだけど…


ドアを開けるとそこにはびしょ濡れの理玖が立っていた。


外は大雨が降っている。


「いやお前何してんの?傘は?」


「ない」


「コンビニで売ってるだろ」


「んー」


「めんどくせぇな
なんなんだよ急に ももちゃんにでもフラれたか?」


見たことも無いほど冷めた目で睨まれた。


こいつ恋愛すると怖いんだよな…人変わる…
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