言わなくていいから
急に目の前に手がでてきた。


もちろん玲奈。


「何?」


「絆創膏、もらっていい?」


「え?」


「私だって血くらい出るんですけど」


言われるがままに絆創膏を手渡すと玲奈はスマホの画面を駆使しながら首元に絆創膏を貼った。


気が付かなかったな…


「なんで…なんでこんなこと…」


ももちゃんが泣きながら呟くように聞いた。


「んーなんか面白くなかったから
恋には障害が付き物 なんてね」


対照的に玲奈はヘラヘラと冗談さえも言っている。
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