1ページホラー
階段に潜む影
(女性34才、会社員)
これは私が足を骨折して入院していた時の話です。
私が入院している病院は2階建ての小さな病院でした。
1階が診察室と待合室。2階が入院部屋6室と看護士さんがいる事務室になっていました。
1階に自販機があり、夜眠れない時は買いに行っていました。
私の部屋は端の階段そばの部屋でした。
エレベーターもあるのですが、私は運動のために1階から2階に行く階段を使用していました。
夜はすべての照明が消えていてとても暗く、事務室にも看護士さんが2名いるだけの薄っすらとした明かりしかありませんでした。
私の部屋はお話したように端なのでその明かりも届かず本当に暗かったです。
あれは私が退院の前日でした。
その日も夜中、自販機に行こうとして階段を利用しました。
飲み物を買って戻る時、2階と1階の踊り場の所に人がうずくまっていました。
今思えば暗くてよく見えないはずなのに、何故か黄色い服を来た女性がうずくまっていると認識しました。
声をかけようと踊り場についた途端金縛りにあいました。
女性はすくっと立ち上がると私の顔を覗き込んできました。血走った目と顔中血まみれなのがはっきりとわかりました。
この世のものじゃない!
そう気づいたとき、女は小さな声で
「お前もこい」
と1階に向かって腕を引っぱってきました。
私は必死になり、体を動かそうとするも動きません。
体はじりじりと1階に引っ張られていきます。
「何してるの!!」
上から大きな声が響きました。
その瞬間女は消え、私は動けるようになりました。
私ははいながら2階に着くと看護士さんが
「大丈夫?あんな所から1階飛べるわけないでしょ」
と声をかけられました。
私はわけが分からず、今あったことを話しました。
「そうだったのね。私にはあなたが踊り場から1階に飛ぼうとしてるように見えたわ。まぁもう落ち着いたわね。早く寝なさい。明日退院でしょ」
私はそのまま眠れず一夜を過ごしました。
翌朝、別の看護士さんが来ました。
「いやぁ良かったわぁ、ちゃんと退院できて」
変な事を言うなぁと思いました。
それが顔に出ていたのか看護士さんは
「ああ、この病院なぜか退院前に怪我が悪化して入院続ける人多いのよ」
と教えてくれました。
原因はあの女だろうと思います。
みなさんも入院の際は気をつけてください。
くれぐれも階段を使わないように。
これは私が足を骨折して入院していた時の話です。
私が入院している病院は2階建ての小さな病院でした。
1階が診察室と待合室。2階が入院部屋6室と看護士さんがいる事務室になっていました。
1階に自販機があり、夜眠れない時は買いに行っていました。
私の部屋は端の階段そばの部屋でした。
エレベーターもあるのですが、私は運動のために1階から2階に行く階段を使用していました。
夜はすべての照明が消えていてとても暗く、事務室にも看護士さんが2名いるだけの薄っすらとした明かりしかありませんでした。
私の部屋はお話したように端なのでその明かりも届かず本当に暗かったです。
あれは私が退院の前日でした。
その日も夜中、自販機に行こうとして階段を利用しました。
飲み物を買って戻る時、2階と1階の踊り場の所に人がうずくまっていました。
今思えば暗くてよく見えないはずなのに、何故か黄色い服を来た女性がうずくまっていると認識しました。
声をかけようと踊り場についた途端金縛りにあいました。
女性はすくっと立ち上がると私の顔を覗き込んできました。血走った目と顔中血まみれなのがはっきりとわかりました。
この世のものじゃない!
そう気づいたとき、女は小さな声で
「お前もこい」
と1階に向かって腕を引っぱってきました。
私は必死になり、体を動かそうとするも動きません。
体はじりじりと1階に引っ張られていきます。
「何してるの!!」
上から大きな声が響きました。
その瞬間女は消え、私は動けるようになりました。
私ははいながら2階に着くと看護士さんが
「大丈夫?あんな所から1階飛べるわけないでしょ」
と声をかけられました。
私はわけが分からず、今あったことを話しました。
「そうだったのね。私にはあなたが踊り場から1階に飛ぼうとしてるように見えたわ。まぁもう落ち着いたわね。早く寝なさい。明日退院でしょ」
私はそのまま眠れず一夜を過ごしました。
翌朝、別の看護士さんが来ました。
「いやぁ良かったわぁ、ちゃんと退院できて」
変な事を言うなぁと思いました。
それが顔に出ていたのか看護士さんは
「ああ、この病院なぜか退院前に怪我が悪化して入院続ける人多いのよ」
と教えてくれました。
原因はあの女だろうと思います。
みなさんも入院の際は気をつけてください。
くれぐれも階段を使わないように。