1ページホラー
しみついている
(女性17歳、学生)

通学で電車に乗っていると隣の女性が私の腰辺りを怪訝そうに見てきた。

道を歩いていると5人に1人くらいの割合で視線が私の腰辺りに来ていた。

私は学校指定のベージュのコートを着ていた。てっきりコートに汚れでもあるのかと自分の腰を確認したが何もない。

学校でも渡辺先生と高橋先生が私のロッカーの方を見ていた気がする。

帰りも行きとだいたい同じだった。

「ただいま〜」

家に帰ると、お母さんが出迎えてくれた。

「おかえ……あんた!何連れてきてるの!?」

私の腰の辺りを指差して叫んだ。
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