1ページホラー
横断歩道の男の子
(女性28歳、会社員)
日曜日。なにも予定がなく、でもせっかくだから外に出てみた。
なんだか最近欲しい物もない。毎日仕事で疲れる。友達とも予定が合わないことが増えた。
ぼっーと適当に大通りを歩いている。
寂しいなぁ。
そんなことを考えて歩いていると、道の端で泣いてる5歳位の男の子に気づいた。
ママとはぐれたのかな。
普段だったら、絶対に声をかけないがこの日の私は少しセンチメンタルになっていた。
「僕、どうしたの?」
声をかけるが泣いているまま返事がない。私はしゃがんでもう一度声をかけた。
「どうしたの。お…姉ちゃんが助けてあげるよ」
男の子は顔上げて
「ほんとぉ?」
とつぶやいた。かなりの美形だ。ジャニーズにもう少ししたら入れそうとその時は呑気に思った。
「うん、ほんとだよ」
「じゃあ、こっち来て」
男の子はびっくりする位の力で手を引っ張っられた。少し先の横断歩道まで連れて行かれた。
男の子は、赤信号でも構わず私を引っ張っていこうとする。
「赤だよ!」
「知ってる」
私は男の子の手を思い切り振り払った。男の子は横断歩道の中間くらいで立ち止まった。
「嘘つき」
そう言った瞬間左折してきた車にぶつ…からずに消えた。
あの子は私の寂しい気持ちに気づいて出てきたのかもしれない。そう思った。
「ごめんね。まだ行けない……でも、近いうちに行くかも」
心の中で呟いた。
日曜日。なにも予定がなく、でもせっかくだから外に出てみた。
なんだか最近欲しい物もない。毎日仕事で疲れる。友達とも予定が合わないことが増えた。
ぼっーと適当に大通りを歩いている。
寂しいなぁ。
そんなことを考えて歩いていると、道の端で泣いてる5歳位の男の子に気づいた。
ママとはぐれたのかな。
普段だったら、絶対に声をかけないがこの日の私は少しセンチメンタルになっていた。
「僕、どうしたの?」
声をかけるが泣いているまま返事がない。私はしゃがんでもう一度声をかけた。
「どうしたの。お…姉ちゃんが助けてあげるよ」
男の子は顔上げて
「ほんとぉ?」
とつぶやいた。かなりの美形だ。ジャニーズにもう少ししたら入れそうとその時は呑気に思った。
「うん、ほんとだよ」
「じゃあ、こっち来て」
男の子はびっくりする位の力で手を引っ張っられた。少し先の横断歩道まで連れて行かれた。
男の子は、赤信号でも構わず私を引っ張っていこうとする。
「赤だよ!」
「知ってる」
私は男の子の手を思い切り振り払った。男の子は横断歩道の中間くらいで立ち止まった。
「嘘つき」
そう言った瞬間左折してきた車にぶつ…からずに消えた。
あの子は私の寂しい気持ちに気づいて出てきたのかもしれない。そう思った。
「ごめんね。まだ行けない……でも、近いうちに行くかも」
心の中で呟いた。