愛しの彼女
愛しの彼女
「歩はシスコンだからね〜」


理央香が笑って言った。



俺がシスコン…?



「なんだかんだ言って椿さんを助けたり…結婚決まった途端麟輔さんに嫉妬したり…」



クスクス笑いながら理央香は言った。



あの階段事件から3ヶ月後麟輔はスーツでやって来た。


「椿さんと結婚させて下さい!」



頭を下げる麟輔に母は、



「まぁ〜よかったわねぇ、椿〜うまいことやったじゃないの」



腹の肉を揺らしながら笑っていた。



父は、



「いやいや…はいはい…」


と、ペコペコしながら汗を拭いていた。



これじゃどっちが嫁に貰うのかわからない…
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