愛しの彼女
彼女の性分
「ただいま」



奴が帰ってきた。



「はぁ〜お母さん。お腹すいた」



小食ぶってるから腹減るんだよ。



「何よ?陰からこっそり見てんじゃないわよ」



は?



「自意識過剰」



小声で呟いた。



バコッ



「いってぇ」



後ろから俺のケツに蹴りを…


なんて地獄耳なんだ…



猛獣のような足音をたてて部屋へと入って行った。


3分で部屋のドアが開く。


出て来たのは…



ちょんまげ頭にTシャツをジャージにインした女。


靴下にもジャージ入れてるし…



家に帰ると3分でこうなる。


顔もすっかり貧相に。



「別人…」



俺の頭を雑誌で殴って階段を降りて行った。



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