日向ぼっこ
えーと、とりあえず敬語は使わなくてもいいんだよね?
…日向くん…にもかなぁ。
「…おい、とりあえず風呂入ってこい」
「えぇ!お前風呂入らせずにヤッてたの?最低ー」
「お前もやるだろ」
「まぁね、風呂入らせない方が燃えるし」
「いちいちそんなこと言わねーと気が済まねーのかよ!?お前らは!」
顔を真っ赤にして言う日向くん。
そんな日向くんを見て爆笑する二人。
「ぶっ、あっははははは!!」
「ふっ、あはは!さすがチェリーボーイ日向くん…ぷっ!」
え、えーと?
完全に置いてけぼりなあたしは、とりあえずお風呂に入ろうと静かにドアを開けて出ようとする。
「おっ、まえら!!一発殴らせろっ!」
「やだー、俺の顔に傷がつくと女の子寄ってこないだろ?」
「嫌だー!逆に俺に一発殴らせろ!」
「なんでだよ!?」
そんな、騒がしい声を背にドアを閉めた。