日向ぼっこ

恐る恐る足元から辿って見てみると、


「そんなじっくり見る?」


「えっ、あ、いや!すいませんでした!!」


焦りまくったあたしは慌ててドアを開けて出ようとしたら。


ずるっと滑って前に倒れる。


あ、やばい!また転ける。


目を瞑った時、後ろから腰あたりを持って支えてくれた。


「…ドジ」


後ろを振り返らずに、お礼を言った。


「あ、ありがとうございます!」


なにも着てない彼は堂々としてるから、なんかあたしが恥ずかしくなる。


初めて男の人の裸見てしまった…。


てか、この家はイケメンがどこでも出てくるんだけど…どうなってるの!?


「あっ、あちゃー。莉音お風呂入ってたんだ」


「うん。こいつ誰?」


向こうからさっき部屋で会ったチャラ男が歩いてきた。

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