日向ぼっこ

性格とか顔とか、行動とかで嫌われることはあるけど…。


「ありがとう」


冷えたジュースと保冷剤をタオルに包んで持ってきてくれた湊くん。


火照った顔と体を冷やす。


さっきまで冷えてたのに、今度は熱くしたら…風邪引くんじゃないの?


と、心配になった。


喉が乾いていたので、ジュースをガブガブ飲む。


「意外と美桜って馬鹿なんだなー」


少し笑ってる竣くん。


「なっ!?」


え、馬鹿!?


「ぷっ、あはは!顔に出やすいねー美桜ちゃん。そんなとこも可愛いね」


さらっと可愛いとか言うなんて…やっぱり慣れてるな。


「……てかさなんで俺、お前に膝枕してんだ」


ずっと黙ってた日向くんが痺れを切らしたように言う。


「えー、しんどそうな美桜ちゃん見てたらほっとけなかったんだもん」


「だからなんで俺なんだ。そんなこと言うならお前が膝枕でもなんでもすればいいだろチャラ男」


ひっどーいと言って泣き真似をする湊くんをみんな無視して話始める。

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