日向ぼっこ
日向ぼっこ…してるみたいに暖かくて居心地が良くて眠たくなる。
まだ、寝ていたい。
まだ、離れたくない。
「おい、…おい!」
声が耳元でして、薄ら目を開ける。
目を開けると、
「はぁ…なんで俺がお前と一緒に寝なきゃいけねーんだよ」
さっきの彼の顔が、ドアップであたしの目に映った。
しかもあたし…彼の体に絡みついて、る!?
「キャ、ギャアーーー!!」
彼の体を思わず突き飛ばしてしまった。
「…いっ、てぇ!」
なっ、なっ!なっ!?
なにが起きてんの!?
ここはどこ!?
見慣れない部屋のベッドに寝ていたあたしは辺りを見回す。
あたしが突き飛ばしてしまったから、彼がベッドから勢いよく落ちた。
「お、まえ…なにすんだよ!?」
怒った様子で、再びあたしに詰め寄る彼に慌てる。