本日よりニセカノはじめました

今日はそうもいかないらしい。


コンビニに入ってから、とうに2時間は過ぎているが、いまだに何処かに行く気配がない。


( 警察に連絡する? それとも店員さんに事情を説明する、、、? でも、なんて説明すれば、、、)


そんな八方塞がりの状況で彼が現れたのだ。





「こんばんは。僕のことわかりますか?」




ビクビクしながら振り向くと、憧れの彼がいた。
驚きすぎて声を発することができない代わりに、首を縦に振る。



「こんな時間にどうかされたんですか?お店はもうとっくに閉まってる時間ですよね?」



こんなことに、彼を巻き込んでいいのかしばらく悩んだが、背に腹はかえられないということで彼に正直に話すことにした。





そして冒頭に戻る。

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