本日よりニセカノはじめました

「い、今なんて、、、、」


やっと出た言葉がこれだった。

私に言っていることが認識できたからといって、彼の考えていることが理解できたわけではない。


「俺の彼女のふりしてくれたら嬉しいなあって

上司の娘さんとの縁談を断る方法考えてたから
助かるんだけど、どうかな?」



(しょ、正直、こんないい話はない、、気が、、)


彼に、ずっと前から憧れていた。

ただ、見ているだけでよかった。
そんな彼が、彼女役をして欲しいと言ってくれているのだ。

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