極上社長に初めてを奪われて、溺愛懐妊いたしました
『本日より大鷹社長の秘書を務めさせていただきます、笹崎桃子と申します。精一杯頑張りますので、よろしくお願いいたします』


笹崎さんが俺の秘書になったのは去年の四月。

初対面での挨拶は、こちらにもその緊張が伝わってくるほどガチガチに固まっていた。見ていて、おもしろいほどに。

でも、やっぱり少し緊張し過ぎだ。この調子でこの先、彼女は俺の秘書を務められるのだろうか。そう心配になったのを覚えている。


『大丈夫だよ。そんなに緊張しなくても』


まずは彼女と打ち解けようと思った。
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