極上社長に初めてを奪われて、溺愛懐妊いたしました
『自分で言うのもあれだけど、たぶん俺は副社長や他の役員に比べたらだいぶ扱いやすいと思うから安心して。ほら、もっと肩の力抜いていいよ。今日からよろしくね、笹崎さん』


そこでようやく緊張が解けてきたのか、彼女はホッと安心したように笑った。

気が付くと、その笑顔に見惚れている自分がいた。

きれいな子だと思った。

容姿ももちろんそうだけど、凛としたたたずまいや、透き通った声、俺をじっと見つめる優しい瞳。

そのすべてから彼女の心のきれいさが滲み出ているようで、一瞬で心を奪われた。


あの瞬間から、俺は彼女にずっと惹かれている――


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