極上社長に初めてを奪われて、溺愛懐妊いたしました
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「へぇ~。千紘、お前ついに笹崎を落としにかかったのか」
「あのさ、奏介。その落としにかかるって言い方やめてくれないかな」
「なんで?」
「なんでと言われても……。なんていうか、これから全力で獲物を捕らえにかかる獣みたいに言われているようで、あまりいい気がしない」
朝から立て続けの会議をこなして疲れているのに、久しぶりの奏介との昼食にも神経をすり減らされてしまうとは。
二日前、笹崎さんに想いを伝えたときのことを奏介になど打ち明けなければよかった。
そもそも俺は奏介に笹崎さんへの想いを口にしたことがなかったのに、勘の鋭いこいつは俺が彼女に恋をしていると見抜いてから、何かと構ってくるようになった。