極上社長に初めてを奪われて、溺愛懐妊いたしました
小さな声で『初めてだから』と告げる彼女に、『優しくする』と約束したはずなのに。

触れるたびにいちいち反応が可愛いから、だんだんと理性が飛んで、ついがっついて何度も抱いてしまった。

翌朝、目が覚めると隣で寝ているはずの笹崎さんの姿がなくて、激しい自己嫌悪に襲われた。

昨晩の自分の行動を振り返れば、強引に事に及んでしまった気がした。俺は、この世で一番嫌われたくない女性を傷つけてしまったのかもしれない。

そう思った瞬間、そこら辺に散らばっていた衣服を素早く身に着け、笹崎さんのアパートへと向かっていた。

そして、彼女にこれまでずっと抱いていた想いをついに明かしてしまった。


『君が好きなんだ』


本当は、まだしばらくは俺の胸の内だけに秘めておいて、彼女に伝えるつもりはなかったのに……。
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