極上社長に初めてを奪われて、溺愛懐妊いたしました
「まっ、千紘の会議が長引いて、そのあとも残業に付き合わされたせいで間に合わなかったみたいだけど。でも、そのおかげで千紘は笹崎と食事ができて、身体まで美味しくいただいちゃったわけだ」
「やめろその言い方」
とはいえ、事実なのであまり強くも言えない。黙ってお茶をすする。
そんな俺をじっと見つめている奏介は、さらにまだ何かを言いたそうな顔をしている。けれど気にすることなく、俺は、箸で舞茸の天ぷらを掴んだ。
すると、隣の奏介がニヤリと笑った気がした。
「千紘。お前、あの日、秘書室の外で俺と笹崎の会話を盗み聞きしていただろ」
思わず、舞茸をぽとりとテーブルへ落としてしまった。慌てて拾って皿に戻す。
そんな明らかに動揺している俺の反応で、勘の鋭い奏介は確信したらしい。
「やめろその言い方」
とはいえ、事実なのであまり強くも言えない。黙ってお茶をすする。
そんな俺をじっと見つめている奏介は、さらにまだ何かを言いたそうな顔をしている。けれど気にすることなく、俺は、箸で舞茸の天ぷらを掴んだ。
すると、隣の奏介がニヤリと笑った気がした。
「千紘。お前、あの日、秘書室の外で俺と笹崎の会話を盗み聞きしていただろ」
思わず、舞茸をぽとりとテーブルへ落としてしまった。慌てて拾って皿に戻す。
そんな明らかに動揺している俺の反応で、勘の鋭い奏介は確信したらしい。