極上社長に初めてを奪われて、溺愛懐妊いたしました
あれから二日が経った月曜日。

週明けということもあり、千紘社長は朝から立て続けに会議や打ち合わせが続いていて、ほとんど社長室にはいなかった。

おかげで、顔を合わせて言葉を交わしたのは、八時半の就業開始後に行った、今日の予定の打ち合わせをしたときだけ。

私はスケジュール帳に視線を落としながら、なるべく千紘社長の顔を見ないように淡々と必要なことを伝え続けた。

一方の千紘社長の態度は普段とあまり変わらなかった。

告白のことを特に触れるわけでもなく、いつも通り私に接する。その態度に、もしかしてあの告白は夢だったのではないだろうか。そう疑問にさえ感じてしまった。

すぐに朝一の会議が始まるので、朝の打ち合わせは短時間で済ませた。それからずっと千紘社長は社内の会議や打ち合わせに出ていたので、午前中の私はずっと秘書室で仕事をしていた。
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