極上社長に初めてを奪われて、溺愛懐妊いたしました
「今度こそ千紘にはお見合いをさせる。私は、あの子が心配なんだ。そろそろ良い相手と結婚をして、幸せな家庭を築いてもらわないと、安心してあの世へも行けない」
「そんなことおっしゃらないでください」
突然“あの世”と克爾前会長の口から縁起でもない言葉が飛び出したので焦ってしまった。
「それぐらい千紘が心配だということだ。あの子は幼い頃から何かに熱中するとそれしか目に入らん。今は仕事が千紘の生活の中心になり過ぎていて、その他のことがおろそかになりがちだ。笹崎くんは知らないと思うが、千紘の自宅はかなり汚くて、祖父として恥ずかしくて仕方がない」
「そ、そうなのですね」
千紘社長の部屋の荒れ具合は、私も実際にこの目で見ているので知っている。
けれど、千紘社長の自宅に入ったことがあるのを克爾前会長には隠したくて、ここは知らないふりをした。
「そんなことおっしゃらないでください」
突然“あの世”と克爾前会長の口から縁起でもない言葉が飛び出したので焦ってしまった。
「それぐらい千紘が心配だということだ。あの子は幼い頃から何かに熱中するとそれしか目に入らん。今は仕事が千紘の生活の中心になり過ぎていて、その他のことがおろそかになりがちだ。笹崎くんは知らないと思うが、千紘の自宅はかなり汚くて、祖父として恥ずかしくて仕方がない」
「そ、そうなのですね」
千紘社長の部屋の荒れ具合は、私も実際にこの目で見ているので知っている。
けれど、千紘社長の自宅に入ったことがあるのを克爾前会長には隠したくて、ここは知らないふりをした。