極上社長に初めてを奪われて、溺愛懐妊いたしました
「いいか、千紘。海外で生活をしていた親の代わりに、誰がお前をここまで立派に育てたと思っているんだ。この私だぞ。感謝の気持ちはないのか」

「それとこれとは話が別だろ」

「いいや同じだ。祖父である私を安心させるためにも、早く良いパートナーと結婚をして幸せな家庭を築きなさい。それに、私はお前の子供をこの手に抱きたい。その日を迎えるまでは安心してあの世へ行くことすらできん」

「それじゃ、どうぞまだ長~く生きてください。じぃちゃんが百歳を超える頃にはさすがに俺も結婚して子供もいるかだろうからさ」

「お、お前というやつは」


どうしよう。

克爾前会長が拳を握りしめて、千紘社長を睨んでいる。

何とかしてこの状況を止めなければ。でも、どうしていいか分からなくて、私はオロオロするだけ。
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