極上社長に初めてを奪われて、溺愛懐妊いたしました
今日は、掃除のために訪れたので動きやすいように、ボーダーの長袖シャツにスキニーパンツを着てきた。髪はじゃまにならないように低めの位置でお団子にまとめている。
普段の仕事のときは、社長の秘書として取引先の重役と接する機会も多いので、きっちりとした服装と髪型を心掛けている(天野室長には地味だと言われてしまうけれど)
でも、今日の私は完全に普段着。この格好は動きやすいものの、さすがに社長の前では失礼だったかもしれない。そう心配していると、千紘社長が微笑む。
「仕事着の笹崎さんも素敵だけど、普段着のラフな格好もいいね。なんていうかいつもよりもふわっとした印象になって可愛い。つい見惚れしまった」
「えっ」
可愛い……。
面と向かってそんな言葉を告げられたら、例えそれがお世辞だとしてもドキッとしてしまう。
綺麗や可愛いは、私にとってあまり嬉しい言葉ではなかったはずなのに。千紘社長に言われると胸がきゅんとなった。
どんな反応をすればいいのか分からず固まっていると、そんな私を見て千紘社長がクスっと笑う。
「さぁ、どうぞ中へ入って」
「は、はい。失礼します」
さきほどの動揺を引きずりながら、私は千紘社長の自宅に足を踏み入れる。
普段の仕事のときは、社長の秘書として取引先の重役と接する機会も多いので、きっちりとした服装と髪型を心掛けている(天野室長には地味だと言われてしまうけれど)
でも、今日の私は完全に普段着。この格好は動きやすいものの、さすがに社長の前では失礼だったかもしれない。そう心配していると、千紘社長が微笑む。
「仕事着の笹崎さんも素敵だけど、普段着のラフな格好もいいね。なんていうかいつもよりもふわっとした印象になって可愛い。つい見惚れしまった」
「えっ」
可愛い……。
面と向かってそんな言葉を告げられたら、例えそれがお世辞だとしてもドキッとしてしまう。
綺麗や可愛いは、私にとってあまり嬉しい言葉ではなかったはずなのに。千紘社長に言われると胸がきゅんとなった。
どんな反応をすればいいのか分からず固まっていると、そんな私を見て千紘社長がクスっと笑う。
「さぁ、どうぞ中へ入って」
「は、はい。失礼します」
さきほどの動揺を引きずりながら、私は千紘社長の自宅に足を踏み入れる。