極上社長に初めてを奪われて、溺愛懐妊いたしました

一人残されたリビングで私はふと考える。

千紘社長は夕食に何を食べるのだろう。

キッチンには必要最低限の調理器具と調味料は揃っているものの、たぶん料理はしないだろう。食材もなさそうだし。そうなると、やはりコンビニのお弁当か、外食になるのだろうか。

部屋がすっきりと片付いた今、今度は千紘社長の健康面が心配になってきた。

すると、千紘社長が着替えをすませてリビングへと戻ってくる。

彼の服装は、黒のスラックスにゆったりとしたシルエットの無地のTシャツ。その上にシンプルなデザインのロングカーディガンを羽織っている。部屋着というよりも、これからちょっとお出掛けをするような服装だ。


「社長。これからどこかへお出掛けですか？」

「ああ。笹崎さんを送ってから、一人で夕食でも食べて帰ろうと思って」


やっぱり夕食は外食で済ませるんだ。