極上社長に初めてを奪われて、溺愛懐妊いたしました
「やっぱり外食の方がいいですよね。すみません」


とっさに謝ると、千紘社長が首を振る。


「いや、すごく嬉しい。笹崎さんさえよければ、俺はまた君の料理が食べたい」

「え……」


まさか受け入れてもらえるとは思わず、一瞬固まってしまう。


「お言葉に甘えてお願いしようかな。それで、俺の家で笹崎さんも一緒に食べよう」

「いえ、私は作ったら帰らせていただきます」

「そういうわけにはいかない。笹崎さんと一緒に食べたいんだ。それとも、このあと何か予定でもある?」

「予定は特にありません」

「それなら決まりだ」


料理を作ったら帰ろうと思っていたけれど、私も一緒に食べることになってしまった。
< 185 / 387 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop