極上社長に初めてを奪われて、溺愛懐妊いたしました

「さっそく買い出しへ行こうか」

「千紘社長も一緒に行かれるのですか？」

「もちろん。食材のことは分からないから笹崎さんに任せる。俺は、会計と荷物持ち。よし、そうと決まれば早く行こう」

「えっ、あの、社長」


千紘社長に手を握られ、私は玄関へと連れて行かれてしまった。


＊


そのあとはマンションから歩いて五分ほどの場所にあるスーパーへと向かった。

料理をするとは言ったものの、何を作るのかはまだ決まっていない。

千紘社長に食べたいものを聞いてみたところ、この前の厚揚げの料理がまた食べたいと言われてしまった。

でも、あの料理は私のための節約料理なので、さすがに今日もお出しするわけにはいかないと丁重にお断りをした。