極上社長に初めてを奪われて、溺愛懐妊いたしました
「なんだかこういうのいいね」
さばの味噌煮に使う生姜をカゴに入れていると、千紘社長がふとそう告げる。
「仲良く買い物に来ている夫婦に見えないかな、俺と笹崎さん」
「え」
夫婦……。
その例えに思わず赤面してしまう。
どう言葉を返していいのか分からないでいると、「なんてね」とさきほどの発言をごまかすように千紘社長が笑った。
そういえば、彼の告白からすでに一週間が経とうとしている。でも、私はいまだにその返事をしていない。
千紘社長からも何も言われないし、態度も普段通りなので、なんとなくあの日の告白は私の中であやふやな状態のまま時だけが過ぎている。
でも、そろそろしっかりと返事をしないと……。
「他に必要なものはある?」
「あっ、はい。あとは、えっと……」
そのあとも買い物を続け、マンションへ戻ってくると、私はエプロンをつけてさっそく料理にとりかかった。
さばの味噌煮に使う生姜をカゴに入れていると、千紘社長がふとそう告げる。
「仲良く買い物に来ている夫婦に見えないかな、俺と笹崎さん」
「え」
夫婦……。
その例えに思わず赤面してしまう。
どう言葉を返していいのか分からないでいると、「なんてね」とさきほどの発言をごまかすように千紘社長が笑った。
そういえば、彼の告白からすでに一週間が経とうとしている。でも、私はいまだにその返事をしていない。
千紘社長からも何も言われないし、態度も普段通りなので、なんとなくあの日の告白は私の中であやふやな状態のまま時だけが過ぎている。
でも、そろそろしっかりと返事をしないと……。
「他に必要なものはある?」
「あっ、はい。あとは、えっと……」
そのあとも買い物を続け、マンションへ戻ってくると、私はエプロンをつけてさっそく料理にとりかかった。