極上社長に初めてを奪われて、溺愛懐妊いたしました
「御子柴は昔から気難しい性格だから、口説くのは難しいだろうな。ここは俺が交渉に行くよ」

「わかりました。では、取材については雑誌の担当者の方に相談してみます」


とはいっても、別日になんて変更できるだろうか。

今日の取材も依頼を請けてから、忙しいスケジュールの合間にようやく入れられたのに。変更となると、雑誌の担当者さんの都合もあるし、千紘社長の予定もこの先もぎっしりと詰まっているので、うまく調整できるかな。

手元のスケジュール帳を睨んでいると、「笹崎さん」と千紘社長に呼ばれて顔を上げる。


「何か手土産になるようなお菓子でも買ってきてくれないかな。御子柴に持っていこうと思って。笹崎さんのチョイスでいいよ」

「わかりました」


それならさっそくこのあと千紘社長が経営会議に参加している間に百貨店へ買いに行こう。
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