極上社長に初めてを奪われて、溺愛懐妊いたしました
「御子柴さんは甘いものが苦手だとお聞きしたので、甘くないものを選んで買ってきます」
「えっ。笹崎さん、どうして御子柴の味の好み知ってるの?」
「事務の百瀬さんからお聞きしました」
「百瀬さんって……ああ、あの子か」
思い出したのか千紘社長が頷く。すると、不思議そうに私を見た。
「笹崎さんと百瀬さんって知り合いだった?」
「いえ、知り合いというほどではありません。以前、社長の用事で御子柴設計事務所に電話をしたところ、御子柴さんが不在だったようで百瀬さんに伝言を頼んだんです。そしたら、途中からなぜか話が脱線してしまいまして……」
確か、電話をした頃は二月のバレンタインデーの翌日で、百瀬さんがせっかく手作りしたチョコレートを御子柴さんが食べてくれなかったのだとぷりぷりと怒っていた。
「えっ。笹崎さん、どうして御子柴の味の好み知ってるの?」
「事務の百瀬さんからお聞きしました」
「百瀬さんって……ああ、あの子か」
思い出したのか千紘社長が頷く。すると、不思議そうに私を見た。
「笹崎さんと百瀬さんって知り合いだった?」
「いえ、知り合いというほどではありません。以前、社長の用事で御子柴設計事務所に電話をしたところ、御子柴さんが不在だったようで百瀬さんに伝言を頼んだんです。そしたら、途中からなぜか話が脱線してしまいまして……」
確か、電話をした頃は二月のバレンタインデーの翌日で、百瀬さんがせっかく手作りしたチョコレートを御子柴さんが食べてくれなかったのだとぷりぷりと怒っていた。