極上社長に初めてを奪われて、溺愛懐妊いたしました
「社長。少しだけ失礼いたします」
私は、千紘社長へと駆け寄り、少し背伸びをすると彼のネクタイへと手を伸ばす。
実は、スケジュールの連絡をしているときからずっと気になっていた。
朝、慌てて支度をしてきたのだろうか。結び方が緩くて、曲がってしまっている。このままの状態で会議へと向かい、多くの社員の前に立たせるわけにはいかない。
私は、両手で千紘社長のネクタイをしっかりと結び直した。
「これで大丈夫です」
ふと目の前の千紘社長を見上げると、不自然に視線を逸らされてしまう。
「……やっぱり笹崎さんは、俺を落とすのがうまいな」
「え」
「つい結婚生活を想像してしまった」
結婚生活……?
「毎朝、笹崎さんにネクタイを結んでもらってから出勤するのもいいかもしれないな。それに、行ってらっしゃいのキスもしてもらえたらさらに頑張れそうだ」
私は、千紘社長へと駆け寄り、少し背伸びをすると彼のネクタイへと手を伸ばす。
実は、スケジュールの連絡をしているときからずっと気になっていた。
朝、慌てて支度をしてきたのだろうか。結び方が緩くて、曲がってしまっている。このままの状態で会議へと向かい、多くの社員の前に立たせるわけにはいかない。
私は、両手で千紘社長のネクタイをしっかりと結び直した。
「これで大丈夫です」
ふと目の前の千紘社長を見上げると、不自然に視線を逸らされてしまう。
「……やっぱり笹崎さんは、俺を落とすのがうまいな」
「え」
「つい結婚生活を想像してしまった」
結婚生活……?
「毎朝、笹崎さんにネクタイを結んでもらってから出勤するのもいいかもしれないな。それに、行ってらっしゃいのキスもしてもらえたらさらに頑張れそうだ」