極上社長に初めてを奪われて、溺愛懐妊いたしました
「――それじゃあ、その方向で進めて。また何かあったら時間は気にせずに連絡してきていいから」
それから二十分ほどが経ってようやく話がまとまったらしく、テレビ通話が終わった。
「お待たせ、笹崎さん」
千紘社長に声を掛けられ、いつの間にか書棚の整理に没頭していた私は、ハッと驚いて振り向いた。
「俺に何か用事があった?」
「はい。そうでした」
社長室を訪れた目的を思い出した私は、書棚から離れて、千紘社長のいるデスクへと向かう。
「さきほど事業開発部の小森部長より連絡がありまして、千葉に開発予定の住宅地に関する報告書の件を尋ねられました。先週の、確か社長が出張からお戻りになった翌日に報告書が上がってきたと思うのですが、目は通されましたでしょうか」
「ああ。それなら……」
千紘社長はデスクの引き出しを開けて中を探すと、目的の報告書を取り出す。
それから二十分ほどが経ってようやく話がまとまったらしく、テレビ通話が終わった。
「お待たせ、笹崎さん」
千紘社長に声を掛けられ、いつの間にか書棚の整理に没頭していた私は、ハッと驚いて振り向いた。
「俺に何か用事があった?」
「はい。そうでした」
社長室を訪れた目的を思い出した私は、書棚から離れて、千紘社長のいるデスクへと向かう。
「さきほど事業開発部の小森部長より連絡がありまして、千葉に開発予定の住宅地に関する報告書の件を尋ねられました。先週の、確か社長が出張からお戻りになった翌日に報告書が上がってきたと思うのですが、目は通されましたでしょうか」
「ああ。それなら……」
千紘社長はデスクの引き出しを開けて中を探すと、目的の報告書を取り出す。