極上社長に初めてを奪われて、溺愛懐妊いたしました
「実は、あなたが景子ちゃんのお子さんなのかもしれないと思って、話がしてみたくて今日は誘ったの。来てくれてありがとう」

「こちらこそ、ありがとうございます。母をご存知の方とお話ができてよかったです」


私は深く頭を下げる。そして、そっと深呼吸をすると、気持ちを入れ替えて笑顔を作る。


「すみません。なんだかしんみりとした空気を作ってしまって。食事もまだ続きますので食べましょう」

「そうね。笹崎さんもここからはお酌はいいから遠慮なく食べて」


再び食事が始まると、瀧本社長と奥様がクラブで働いていた頃の私の母についての話をたくさんしてくれた。

そして、瀧本夫妻の馴れ初めも教えてもらった。なんとクラブで働いていた奥様に、客として来ていた瀧本社長が一目惚れして猛アタックをしたらしい。

そして、ふたりは結婚して、今は私と同じ歳の双子のお嬢様がいるそうだ。
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