極上社長に初めてを奪われて、溺愛懐妊いたしました
気が付くと私は彼へと手を伸ばし、差し出された手をそっと掴んでいた。その瞬間、その手をグイっと引かれて抱き寄せられる。


「やっとつかまえた」


耳元でそう囁かれると、抱きしめる力がよりいっそう強くなった。私も千紘社長の背中にそっと手を回して、ぎゅっとしがみつく。

お互いの想いを伝えあうように抱き合っていると、しばらしくて千紘社長がゆっくりと私の身体を離した。

左手を私の腰に添えたまま、右手を俯く私の顎に添える。そのままそっと上を向かせると、彼の唇がゆっくりと私の唇に重なった。


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