極上社長に初めてを奪われて、溺愛懐妊いたしました
「まだあまり目立ってないね」
「そうかも。服着ていると分からないかな。でも、ぽっこりとはしてきたよ」
「えー、そうなの! 見せて!」
「見せるわけないでしょこんなところで」
「じゃあ後で」
「やだ」
「ケチ」
前回のランチと同様に、またも柴乃ちゃんと楓ちゃんの間に険悪なムードが流れ始めている。本当はすごく仲良しなのに、どうしてこのふたりはすぐにケンカ腰の会話になってしまうのだろう。
そんな彼女たちに小さくため息をこぼしつつ、私も楓ちゃんにお祝いの言葉をかける。
「おめでとう、楓ちゃん。体調は大丈夫?」
「うん。つわりもないし体調は変わらないかな。無理はしないようにはしているけど、普通に仕事はできてるよ」
「そうなんだ」
四月から休職に入った秘書課の先輩は、妊娠が分かったあとも出血があったりとたびたび仕事を休んでいた。でも、楓ちゃんのように体調に変化がない場合もあるらしい。
「そうかも。服着ていると分からないかな。でも、ぽっこりとはしてきたよ」
「えー、そうなの! 見せて!」
「見せるわけないでしょこんなところで」
「じゃあ後で」
「やだ」
「ケチ」
前回のランチと同様に、またも柴乃ちゃんと楓ちゃんの間に険悪なムードが流れ始めている。本当はすごく仲良しなのに、どうしてこのふたりはすぐにケンカ腰の会話になってしまうのだろう。
そんな彼女たちに小さくため息をこぼしつつ、私も楓ちゃんにお祝いの言葉をかける。
「おめでとう、楓ちゃん。体調は大丈夫?」
「うん。つわりもないし体調は変わらないかな。無理はしないようにはしているけど、普通に仕事はできてるよ」
「そうなんだ」
四月から休職に入った秘書課の先輩は、妊娠が分かったあとも出血があったりとたびたび仕事を休んでいた。でも、楓ちゃんのように体調に変化がない場合もあるらしい。