極上社長に初めてを奪われて、溺愛懐妊いたしました
「すみません」


千紘さんのことを思い出してぼんやりしていました。なんて、正直に言えない。

ぶんぶんと頭を振って、なんとか気持ちを切り替える。

そんな私を天野室長は不思議そうに見つめていたけれど、しばらくすると自分のデスクへと戻っていった。

それからノートパソコンに視線を移すと、千紘さんからメールが送られてきていたので、さっそく確認するためファイルを開く。

そこには会議の内容と、それに関わっている部署の担当者名があり、さっそく一人一人に連絡をいれていく。

多忙なスケジュールの中でなんとか調整して、全員の予定が合う明日の午後二時からの会議が決まった。

会議室もおさえてなんとか千紘さんの希望通りの明後日までには、各担当を集めた会議が開けそうだ。
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