極上社長に初めてを奪われて、溺愛懐妊いたしました
「室長。午前はお休みをいただきありがとうございました」
「それは構わないんだけど、すぐに千紘のところへ行ってくれ。笹崎が来たら頼みたいことがあるって言っていたから」
「わかりました」
天野室長に頷くと、私は秘書室を後にした。
今はまだ仕事中だ。だから妊娠のことは触れずにいよう。また今度、千紘さんとふたりになったときにゆっくりと話をすればいい。
今は、仕事に集中しないと。
気持ちを切り替えるために、社長室の前で立ち止まると、深呼吸をしてから両手で軽く頬をたたいた。すると、そのタイミングで社長室の扉が開く。
「桃子、何してるの?」
現れたのは千紘さんで、自分の頬をたたく私を見て笑っている。
「そんなことしたら、せっかくのきれいな頬が腫れちゃうよ」
そう言って、千紘さんの手が私の頬をそっと撫でる。
たったそれだけのことなのに、相変わらず私の胸はドキッと波打つ。
「それは構わないんだけど、すぐに千紘のところへ行ってくれ。笹崎が来たら頼みたいことがあるって言っていたから」
「わかりました」
天野室長に頷くと、私は秘書室を後にした。
今はまだ仕事中だ。だから妊娠のことは触れずにいよう。また今度、千紘さんとふたりになったときにゆっくりと話をすればいい。
今は、仕事に集中しないと。
気持ちを切り替えるために、社長室の前で立ち止まると、深呼吸をしてから両手で軽く頬をたたいた。すると、そのタイミングで社長室の扉が開く。
「桃子、何してるの?」
現れたのは千紘さんで、自分の頬をたたく私を見て笑っている。
「そんなことしたら、せっかくのきれいな頬が腫れちゃうよ」
そう言って、千紘さんの手が私の頬をそっと撫でる。
たったそれだけのことなのに、相変わらず私の胸はドキッと波打つ。