極上社長に初めてを奪われて、溺愛懐妊いたしました
森園建設のご令嬢が千紘さんの婚約者。
双方の家柄を考えると充分にありえる気がした。
西野さんからの内線で、千紘さんの婚約者だと名乗る女性が受付に来ていると聞いたときは動揺したけれど、同時にそんなはずはないと思っていた。
だって、千紘さんは婚約者がいるなんて一言も話していなかったから。私を好きだと言ってくれる彼を信じたくて、婚約者の存在を認めたくなかった。
でも、お相手の女性が大鷹不動産にとって大切なビジネスパートナーである森園建設のご令嬢だと聞いて納得してしまった。
彼女――玲香さんなら、千紘さんの結婚相手に相応しい女性だ。
「それで、千紘さんは? 海外出張中だと受付で聞いたけど本当?」
「はい。急きょロンドンへ出張になり、三日前より不在にしています」
「それ本当? あなたもぐるになって、私を千紘さんに会わせないようにしているんじゃないの?」
「いえ、そんなことはしていません」
私がきっぱりとそう告げると、玲香さんは腕を組み軽く息を吐いた。
双方の家柄を考えると充分にありえる気がした。
西野さんからの内線で、千紘さんの婚約者だと名乗る女性が受付に来ていると聞いたときは動揺したけれど、同時にそんなはずはないと思っていた。
だって、千紘さんは婚約者がいるなんて一言も話していなかったから。私を好きだと言ってくれる彼を信じたくて、婚約者の存在を認めたくなかった。
でも、お相手の女性が大鷹不動産にとって大切なビジネスパートナーである森園建設のご令嬢だと聞いて納得してしまった。
彼女――玲香さんなら、千紘さんの結婚相手に相応しい女性だ。
「それで、千紘さんは? 海外出張中だと受付で聞いたけど本当?」
「はい。急きょロンドンへ出張になり、三日前より不在にしています」
「それ本当? あなたもぐるになって、私を千紘さんに会わせないようにしているんじゃないの?」
「いえ、そんなことはしていません」
私がきっぱりとそう告げると、玲香さんは腕を組み軽く息を吐いた。