極上社長に初めてを奪われて、溺愛懐妊いたしました

だから、なるべく目立たないように服も地味なものを選んで着たり、薄化粧を心掛けたり、伊達メガネをかけてみたり。

そういった努力をしてみたものの、生まれ持った素材はそう簡単に隠せなくて、やっぱり目立ってしまう。

私はそんな自分の見た目が好きじゃない。この顔立ちのせいで、特に何もしていないの注目を浴びる。それが嫌で仕方なかった。

というのも私は、派手な見た目とは正反対に、性格はとても地味なのだ。

子供の頃から自分でも認めるほどの引っ込み思案の人見知り。小・中・高の通信簿には必ず『もっと積極的になりましょう』と担任の先生からコメントされていた。

その性格は二十六歳になった今でも変わっていない。

秘書として働いているのに、こんな性格で大丈夫なのかとよく心配されるけれど、仕事は仕事で割り切っているので、今のところ問題なく頑張っている。