誘拐は激甘生活の始まりIII
北山杏菜(きたやまあんな)はクラリネッタ王国の次期国王、ダミアン・スズキ・トリクシィの膝の上に乗せられていた。そこにはいつもの甘い空気はなく、ダミアンは真剣な顔をしている。
ダミアンは王子としての仕事がある。しかし、「杏菜と離れたくない」と言ったので杏菜が閉じ込められている部屋に仕事を持ち込むことが多くなった。
「杏菜、ここに座って」
仕事を始める前、杏菜はダミアンに膝の上に乗るよう言われた。杏菜は「わ、わかりました……」と言いながら座る。ダミアンは「フフッ。これで集中できる」と笑って仕事に取りかかった。
ダミアンの仕事内容は杏菜にはよくわからないことだ。書類などは全て英語で書かれており、難しそうに見える。杏菜はダミアンの膝の上で日本から取り寄せてもらった本を読み始めた。
それから一時間以上が経過した頃、真剣な表情だったダミアンの顔が緩くなった。そして「う〜ん……。ちょっと休憩」と言い、杏菜の体に腕を回す。
ダミアンは王子としての仕事がある。しかし、「杏菜と離れたくない」と言ったので杏菜が閉じ込められている部屋に仕事を持ち込むことが多くなった。
「杏菜、ここに座って」
仕事を始める前、杏菜はダミアンに膝の上に乗るよう言われた。杏菜は「わ、わかりました……」と言いながら座る。ダミアンは「フフッ。これで集中できる」と笑って仕事に取りかかった。
ダミアンの仕事内容は杏菜にはよくわからないことだ。書類などは全て英語で書かれており、難しそうに見える。杏菜はダミアンの膝の上で日本から取り寄せてもらった本を読み始めた。
それから一時間以上が経過した頃、真剣な表情だったダミアンの顔が緩くなった。そして「う〜ん……。ちょっと休憩」と言い、杏菜の体に腕を回す。
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