誘拐は激甘生活の始まりIII
「ダミアン様の弟……」
杏菜が驚きながら呟くと、リオンは「そうだよ。僕はダミアンの弟」と言いながら杏菜を見つめる。そしてじっくりと見つめた後に「へえ……。兄さんもやっぱり男なんだね。可愛い子が好きなんだ」と呟いていた。
「兄さんが連れて来た女の子ってどんな子なのか見に来たんだ。ねえ、僕に日本のことを教えてよ」
リオンにそう言われ、杏菜は「わかりました」と頷く。使用人には会ったことがあるが、ダミアン以外の王家の人間に会うのは初めてだ。緊張しながらも杏菜は日本の写真を見せながらリオンに日本文化などを教えていく。
「日本にはこんな文化があるんですね!」
リオンだけでなく、オリビアも真剣に聞いてくれて杏菜は嬉しくなる。気が付けば二時間ほど話していた。
「日本のことを知れて楽しかった。また話せたらいいな」
そう言ってリオンは部屋を出て行く。杏菜も「また私もお話ししたいです」と答えた。
杏菜は知らなかった。リオンが「やっぱり自由にならなきゃ」と真っ赤な顔をして呟いていたことをーーー。
杏菜が驚きながら呟くと、リオンは「そうだよ。僕はダミアンの弟」と言いながら杏菜を見つめる。そしてじっくりと見つめた後に「へえ……。兄さんもやっぱり男なんだね。可愛い子が好きなんだ」と呟いていた。
「兄さんが連れて来た女の子ってどんな子なのか見に来たんだ。ねえ、僕に日本のことを教えてよ」
リオンにそう言われ、杏菜は「わかりました」と頷く。使用人には会ったことがあるが、ダミアン以外の王家の人間に会うのは初めてだ。緊張しながらも杏菜は日本の写真を見せながらリオンに日本文化などを教えていく。
「日本にはこんな文化があるんですね!」
リオンだけでなく、オリビアも真剣に聞いてくれて杏菜は嬉しくなる。気が付けば二時間ほど話していた。
「日本のことを知れて楽しかった。また話せたらいいな」
そう言ってリオンは部屋を出て行く。杏菜も「また私もお話ししたいです」と答えた。
杏菜は知らなかった。リオンが「やっぱり自由にならなきゃ」と真っ赤な顔をして呟いていたことをーーー。