貴方の心は雨模様

「日和行ってきます」


祖母はいつもその一言いうと仕事に出かける



『てるてる坊主…てる坊主♪』


雨の時は小さい頃から空を見上げ歌っていた


~・~


「日和がその歌歌うことが増えたってことは
もうすぐ誕生日ね」


『うん!』



ママと見つめ合って微笑んだ


~・~


そうあの時私がわがままを言わずママとパパを外に連れ出さなければ…


『パパ…ママ…』


窓から外を見上げ続けていたらいつの間にか眠ってしまった…



「ねぇーねぇー」



誰かが呼んでいる…顔を上げると



サラサラの髪…心配そうに見つめるまっすぐな瞳をした男の子だった



私が何も話さないでいると



「風邪引いてしまうから気をつけて」



それだけ言うと男の子は去っていた
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