ミスアンダスタンディング



みぃは俺の彼女だ。
高校に入学して間もない頃から付き合い初めて、今はもう二人とも大学生になった。

付き合って三年も経てば、“長続きの秘訣は?”なんて質問を受ける事も多々ある。




ギシリ、とスプリングを軋ませて小さな身体に覆い被さる。



「…んっ」


そのまま白い首筋に舌を這わせば、彼女の口から甘い声が零れた。




「っ、空大《くうだい》…?」


付き合った当初こそはそう呼ぶのを恥ずかしがっていたけれど、今ではなんの躊躇もなくその唇から俺の名前が弾かれる。

それが嬉しくもあり、少し寂しく感じる時もある。




長続きの秘訣なんて、そんなものは知らない。



ただ――…


「…みぃ、もっかいしよ」


―――俺が、みぃの事を好きすぎるだけだ。








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