秘密事項:同僚と勢いで結婚した


「………10秒経ったよ…?」

「うん」


身体と身体の間に距離を作ると左手は腰に、それから右手を葉山の後頭部へと移動させた。

多分、これから俺がすることを葉山は察知してる。


「えっ…会社でこれは…」

「もうハグしてるのに?」


我慢する気は毛頭ない。


「待って……んっ…♡」


強引に唇を奪うと嬉しそうにするくせに。


「……葉山のこと…好きすぎておかしくなりそうだ…」


拷問みたいな日々の幕開けに項垂れながら、堪能するように資料室でキスをした。



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