秘密事項:同僚と勢いで結婚した


仕事終わり。

一緒に帰宅して、リビングで寛いでいる時…。


「……週一がしんどいならルール作ろ…」

「…ルール?」


葉山が唐突にそんなことを言う。


「エッチしたくなったら手を繋いで見つめる…。受け手はOKならキス。NOならハグ…。」

「………口で言えばいいんじゃ…」

「ストレートに言われたら断りづらいもん」

「………」


俺としては断られることがあること自体が悲しいけども…。


「わかった。」

「………勘違いしないでね。」

「?」

「………穂高くんとシたいよ…。大好きだし…その…大切だし…。」


気付いてる。

でも恥ずかしそうに付け加える葉山が愛しくて、黙ったまま次の言葉を待った。


「……カラダに飽きられるのは嫌だし…。このままだと本当に沼にハマるような気がするし…。」

「………」

「穂高くんには…ずっと私を好きでいて欲しいから…」

「マンネリ怖がってるの?」

「……………それもある…」


ソファに隣り合って座って…。
顔を一緒に赤くして…。
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