秘密事項:同僚と勢いで結婚した


「きもちぃ…?」


答えを知ってて訊いてくる彼は、まだほんの少しだけ余裕そう。


「うんっ……千智の…おっきくて……きも、ちがいいところばっかり……はぁ…」


カリが膨れさせて何度も奥をズンズンと突く。肌が打つかる音を強くさせて、私を深く果てさせようとする瞳と視線が交錯した。


「李…こそ……こんなに濡らして…ッ……はぁ…。俺……もぅ…やばい…」

「一緒に…ンっ……あッ、あァ…♡」


彼は終わりへと腰をより深く、速める。


「李……愛してるよ…」


何度でも聞きたい言葉。

何度でも心を通わせて、何度でも求めずにはいられない。


「……っ…私も愛してる…」


先のことを考えてないと揶揄されても仕方ないような生き方をしている。


同僚と、同期の穂高くんと勢いで結婚したことは…会社で秘密にして、親に対しておしどり夫婦を演じて…。


変なところばかりな私たち。


だけど…こんなにも…。



「……幸せだ…」

「うん。」








こんなにも幸せだから。







今までの選択一つ一つを誇りに思う。












END

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