秘密事項:同僚と勢いで結婚した
「……見過ぎ」
「うっ…そんなことなっ……んっ…」
深く唇を奪われれば、何も考えられなくなるほどにトロける。それを見てご満悦そうな顔をするから更に悔しさが募った。
ブラジャーのホックを外すと、間髪を容れずに下から上へと持ち上げるように揉まれる。それから頂上を食み、舌先で転がした。
「っ……はぁ…」
「声、我慢してる?」
「してな、い……ん…」
「……もっと聴かせて」
横に倒れ、今度は私を穂高くんが組み敷く。そして後方にさがるとショーツを徐々に脱がされた。
「触るよ」
恥丘を優しく撫でられるのも刺激になってビクリと腰を浮かせてしまう。クスクスと穂高くんは笑みを溢し、内太ももを甘噛みした。ピリッとした痛みが侵食し、驚いて彼の顔に目をやる。
(……男の人の表情だ…)
その表情を見てゾクゾクする反面、久々のエッチだから『怖い』なんていう恐怖が湧き上がる。
処女の時みたいに痛いのだろうか。
うまくできなくてガッカリさせないか。
さっきまでの自信は何処に行ってしまったんだろう。悲観的な感情なんて一切ない、大丈夫って意気込んでたのに。
(………情けない…)
そう思い、白い天井をぼーっと眺めた時だった。