不器用な2人の初恋
クスクスクス

「そんなにかしこまらないでいいよ。」

「あの、あなたは?」


「俺はね、5組の星川瑛太って言うんだ。
それで、いきなりなんだけど、どういう状況?これ。」


まぁ、疑問に思うだろう。

普通に見たらただのいじめ以外何にも見えないと思う。


私はなんて言えばいいのか分からずに黙って俯いていた。


「……………」

「…言いたくない…か。」

彼は、私が黙っていることを肯定とも否定ともとらないでくれた。


「おい。後ろの女。」


びっくりして思わず顔をあげた。


さっきまで私に優しく問いかけてくれたのは誰だったんだろうと思わせるような声で、そしてものすごく怖い表情で彼は、星川くんは、彼女達を睨みつけていた。
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