不器用な2人の初恋
酷いものは内出血でもう青黒く染まっている。
多分、保健の先生にバレたら1発アウトのやつ。
「ごめん。星川くん。助けてくれたのは嬉しいけど、ほんとに大丈夫だから、誰にも言わないで。
あと、彼女達にもなにも聞かないであげて」
さすがの星川もここまで言われれば強く言い返せないのか黙ってしまった。
そして、麗羅は視線を彼女達へと向けた。
「今回は何も言わない。
だけど、もう二度とこんなことしないで。
それと、
如月くんのことはごめんね。」
私がそう言うと、彼女は緊張の糸が切れたのか大泣きし始めた。
「…ひっく、ゔぅ、こっちこそ…ひっく、…八つ当たりでこんなことひっく、…してビック、ごめんねぇ」