季節はずれのサンタさん
紳士は一瞬、間を置いてから言いました。
「ああ、そうだよ…なんだ、もう正体バレてたのか」
紳士は男の子の目線にしゃがみました。
「彼とは昔からの付き合いでね…」
「お友だち?」
「そうだよ…それで彼、どこへ行くとか言ってなかったかい?」
男の子は少し興奮して言いました。
「あしたの夜、また来てくれるよ!」
「彼は何をしに来るのかな」
「決まってるじゃない…サンタさんだよ!」
紳士は首を傾げました。